Tapisseries タピスリー

タピスリーとは、絵の具の代わりに糸で描く絵と言えばいいかと思います。つまり、強く張られた縦糸にデザイン画に従って、横糸を通しながら織り上げていきます。でもタピスリーは壁に掛けられるので絨毯とは用途が違います。その製作技術は、古くは古代エジプトやアンデスで作られていた衣服の技術ともほとんど同じです。タピスリーは世界中多くの国で作られてきました。フランスでも歴史は長く、"ヨハネの黙示録"と題されるタピスリーが現存する最古のタピスリーとしてあまりにも有名です。タピスリーの歴史で、フランスが他の国と違うのは、今もその製作が続いている事です。つまり、多く国はその製作を止めていますが、フランスでは、国の政策の一環として、パリのゴブラン製作所やオービュッソンの工房で今も作り続けられています。 私もかつて、短期間でしたが、ゴブランとオービュッソンの学校でタピスリーの製作技術を学んだことがあります。このページでご紹介するタピスリーは私がフランスと日本で作った作品です。

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